jcssが提供している国家標準器

jcssはJapan Calibration Service Systemの略称で計量法のトレーサビリティ制度のことです。計量標準供給制度と校正事業者登録制度の2つの制度によって国際的に通用する校正のトレーサビリティーを実現しています。計量標準供給制度は国家として標準となる校正の源を指定するシステムです。各国の標準器と比較されて国家軽量標準として利用されます。校正事業者登録制度は標準器を用いて校正する事業者の能力を確認して登録する制度です。登録するためには国際規格であるISO17025への適合性を審査されます。この2つの制度を確立することで国際的な相互承認が可能な校正のトレーサビリティーを維持することができます。日本で校正されたものが他国でも認められると言うことです。

指定されているいろいろな種類の国家標準器

jcssで指定される国家軽量標準にはいろいろな種類があります。例えば質量の標準である日本国キログラム原器です。国際度量衡局が保管している国際キログラム原器と比較されておおよそ30年ごとに校正されています。白金90%とイリジウム10%の合金製で直径と高さの両方とも約39 mmの円柱形状をしています。環境の影響を受けないように二重のガラス蓋で覆われています。校正の時だけ出して使うのでこの100年で7μgしか変化していません。この標準器との比較によって二次標準や常用参照標準の分銅を校正して一般計測器であるおもりやはかりを校正することができます。密度標準と合わせることでメスシリンダーやフラスコなどの体積についても校正のトレーサビリティーを取ることができます。このように区分ごとにいろいろな標準が指定されています。

jcssで使われる国家標準器の重要な役割

校正は、その測定器を表示することが正しいことを証明するために行われます。正確な計量ができないと不公平なやり取りが行われるおそれがあります。同じ重さ、同じ速さ、同じ長さで計測することが公正な結果を保証することができます。そのため国家標準器は各国の同様な標準器と正しく合っていることが確認できなければいけません。標準器同士が同じであることが確認できれば相互的な承認が可能になります。jcssのトレーサビリティーを使えば国家間の差がなくなり、日本の校正が行われた計測器の結果であれば相互承認されている国で利用可能となります。その結果、輸出や輸入の際の検査が不要となりそのまま受け入れられることになります。これは国際的なビジネスを行う上でとても重要なことになります。